今回は
『極道の妻たち』から、岩下志麻さん風の和髪シニヨン
を作ってみました。
昔の銀座のような前髪オールバックスタイルで、僕自身このようなシルエットの和髪を作る事はほぼありません。
作ったあとに動画を見返すと反省点が多いな〜と思います。
あらためて、歴ウン十年の大ベテランの方々の技術のすごさを感じましたね!
今回なぜこのスタイルを作ろうと思ったのかというと…
「極妻風の和髪にしてください」とか、
「粋でカッコいい感じで」、
と仕事でオーダーいただく事があり、そんなときは今まで何となくイメージのみで作ってきました。
僕は極妻の世代ではないので、「極妻風」とはいっても本物の形をなんとなくイメージでしか知りません。
ですから、ちゃんと作品を観て髪型を再現することで、「極妻風」とはどんな髪型なのか、しっかり頭にインプットしておこうと思いました。
そして、こういった和髪らしい和髪というスタイルがとても好きなので、自分の練習のためでもあります。
普段はこうしたシルエットの和髪を作る事はほぼありませんし、今現在こういったスタイルをメインで作っている美容室はどんどん少なくなってきています。
それに伴い、きちんと作れる美容師さんも今後どんどん少なくなっていくでしょう。
時代が進むにつれて どんどん昔の形が失われていってしまうと思うので、ちゃんと昔ながらのスタイルもしっかり学んでいきたいと改めて思いました!
以下で、スタイルのポイントや美容室でオーダーする際の伝え方などを解説していきます。
作品が新しくなるにつれて形が変わっている
作ってみたいと思っていろいろネットで検索したわけですが、同じ極妻でもシリーズが新しくなるにつれスタイルの形はかなり変わってきています。(同じ作中でも多少変化ありますが)
今回作ったのは、岩下志麻さんの出演しているシリーズの中ではわりと新しめの作品を参考につくりましたが、前髪はかなり高く、シニヨン部分も前から見えるような大きいものです。
高島礼子さんに変わったあたりから、オールバックスタイルという所は変わっていませんが少しずつ小さく変化していき、『極道の妻たちNEO』の黒谷友香さんに変わるとさらにナチュラルめに変化しています。
こういった作品の中でも時代の流れを感じますよね…。
極妻スタイルのポイント
シリーズ通しての共通点は、
- 前髪はオールバック
- 前から見た形はやや四角いシルエットにされてる事が多い
大きな共通点はこの2つだと思います。(もちろん、作中で変わったりもしますが)
前髪はけっこう立ち上げだと思われている方も多いですが、ほとんどがオールバックスタイルとなっています。
(僕も調べる前は立ち上げだと思っていました…)
オールバックの方が、顔がはっきり出るので力強い雰囲気が出てきます。
前から見たシルエットは少し四角くする事で男性的なシルエットになるので、自立した女性といった印象が強くなりそれが、スタイルのカッコよさや粋な雰囲気に繋がるのではないでしょうか。
逆にシルエットを丸くしすぎてしまうと、女性的な雰囲気が強くなってしまうので、極妻の雰囲気には合わないんだと思います。
オーダーする場合はこの辺りを伝えると、よりカッコよく仕上がると思いますよ!
「極妻風」和髪を作ってみた動画はコチラ
※参考程度にご覧ください。
作ってみて難しいと感じたポイントはシニヨン部分と顔周りのシルエットです。
シニヨン部分は前から見た時に首から少し見えるようにかつ、少し細長く作り首にぴったり添うように作るといいですね。
前髪部分は横から見た時の前髪ラインが、少し前にせり出すように作るのがポイントです。
面を整えているとどうしても後ろに引いてしまうので、作る際にはそこを意識しておくといいでしょう。
まとめ
実際の所はこれをそのまま作る事はほぼありませんので、ポイントをおさえつつお客様それぞれに似合わせてアレンジ出来たらと思います。
また、
「極妻のようにカッコよくしたいけど、相手にうまくイメージが伝わらない!」
と感じている方は、この記事のスタイルのポイント部分を伝える事で雰囲気が伝わりやすくなるかと思いますので、参考にしてみてくださいね!
ご覧いただきありがとうございました!