こんにちは!ヘアスタイリストのRyoです。
プロの現場でもカールアイロンが主流のいまだから知って欲しい、
ホットカーラーのメリット
をご紹介していきます。
あ、ちなみにこういったタイトルだとアイロンを否定してるように見えるかもしれませんが、そんな事はありません。
僕はお仕事でどちらも使い分けていますし、どちらも適材適所なので、
自分が求めている理想のスタイリングのための肥やしにしてくださいね!
圧倒的なダメージレス
ヘアアイロンはだいたい100〜180度の高温で、一気に髪に熱を通します。
そのため短時間でカールが作れますが、髪の痛みは大きいです。
よくCMや雑誌で「髪のキューティクル」という言葉を耳にしますよね。
キューティクルは髪の毛の一番外側にあって、ツヤや手触りに影響する部分なのですが、アイロンのような高温で何度もこすると大きく剥がれ落ちてしまいます。
さらにそこから100度以上の高温を日々与えることで、内部のタンパク質が変性して髪が空洞化。
160度以上になると髪の90%近くを占める繊維の束(コルテックス)が変性し、200度以上で破壊されるといいます。
そうなると、
- うねり
- パサつき
- 枝毛
- 弾力の低下でカールの持ちが悪い
といった悩みに繋がります。
今はこういう情報が少し調べればいくらでも出てくるので、一般のお客様の中にもヘアセットに対する髪のダメージに対して敏感な方も少なからずいらっしゃいますね。
過去に波ウェーブベースのヘアセットをアイロン使わないでやってくれといったオーダーもあったくらいです。
その点ホットカーラーは約60度前後とアイロンに比べて低温になるので、上記のような髪のダメージに繋がりにくいです。(先ほどのお客様もカーラーはOKとの事だったのでカーラーで対応しました。)
もちろん少なからず熱は与えているので「絶対に痛まない」ということではありません。
ですがヘアアイロンとホットカーラー、どちらの方が痛まなくて済むかと言えばダメージ量は圧倒的にホットカーラーの方が少なく済みます。
根元から髪をふんわりボリュームUPさせられる
アイロンは髪の根元から熱を通すことが出来ませんが(一瞬当てる事は出来ますが怖いですよね・・・)、ホットカーラーは低温なので可能です。
- トップが潰れやすい方
- 毛量が少ないので、ボリュームUPして見せたい方
というお客様相手には特に効果的。
最終的にアイロンを使って仕上げる予定でも、最初に軽くカーラーを巻いておく事で潰れやすい根元部分を効果的に立ち上げる事が出来ます。
髪の癖の矯正が可能
ホットカーラーは根元部分から跡をつける事が出来ます。
それによって、つむじの生えグセだったり、前髪のパックリ割れを癖のレベルにはよりますが、ある程度矯正することが出来るんです。
少々慣れとコツが必要ではありますが、濡らしてブローするよりも手間はかかりません。
ナチュラルな前髪が簡単に巻ける!
根元から自然な丸みが出るふんわりした前髪は、アイロンよりもホットカーラーの方が得意。
特に前髪の根元に癖がある場合やカットの入り方によって、
コテでは自然に流れにくい事がありますが、カーラーを使う事で綺麗に流すことができます。
ヘアアレンジが作りやすくなる
カーラーベースの一番の利点はやっぱりここですね。
ヘアアレンジ前のベース作りは、その後のセットのクオリティーを左右します。
特に直毛で髪質硬めの方は、アレンジ前にホットカーラーでベースを作る事で毛先の収まりが格段によくなりますね。
僕の場合、難しい毛質に対してカーラーを入れて一旦髪の状態を見る事もよくあります。
クールタイムを効率的に使った時短セットが出来る
カーラー仕上げの場合は巻いてからカールがつくまでの時差があるので、それを利用してカーラーのクールタイムに別作業を進める事ができます。
それによってヘアセット全体の時間短縮に繋げる事ができます。
例えば、上半頭部分をカーラーで巻いて、上半頭のクール中に残った下の髪の毛をパパッと処理します。
下を処理している間に上半頭にカールがつくので、残りをまとめて仕上げるといった具合ですね。
おわりに
ホットカーラーはちょっとコツが必要ですが、慣れたらアイロンよりも時短になることも!
もちろんスタイルによってはアイロンじゃないと作れない質感はありますが、動きの少ない綺麗めセットの場合なんかは、圧倒的にカーラーが早いですね。
両方使えることによって多くのお客さんの要望にも答えやすくなりますし、スタイルの幅も広がります。
ホットカーラーをあまり使わないという場合はぜひ練習していく事をオススメします!
ただ、ホットカーラーの巻き方はアイロンと比べても断然難しく、ただ巻くだけではカールがしっかりとつかない場合もあります。
その結果ホットカーラーは全然巻きがつかなくて使えないと思った方もいるのではないでしょうか?
もしそんな風に思った事がある場合は僕のヘアセットコーチングで、毛先までツヤのある弾むようなカールの巻き方をお教えします。
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