すき毛とは、アップスタイルを作る時に
ボリュームを出したい部分に入れる、もじゃもじゃした毛の塊
の事を指します。
人によっては、髪の中に入れる黒い塊なので「餡子(あんこ)」と呼んだりする方もいらっしゃいます。
一般の方にはあまり馴染みのないものかもしれませんが、着物に合わせた和髪などを作る時や、綺麗に面を整えたスタイルを作りたい時とてもよく使います。
梳き毛を入れる意味やメリット、デメリット
梳き毛を入れる意味は、逆毛のみでは出すのが難しいボリューム感を、梳き毛を入れる事によって簡単に出す事が出来ます。
また、梳き毛は作りたいデザインに合わせて大きさ、形が自由自在に変えられるので、アーティスティックなデザインも自由に創作する事が可能です。
もちろん普通のスタイル作りでも使う事はよくあるのですが、すき毛を使うメリット・デメリットについて考えていきたいと思います。
梳き毛を使うメリット
メリット①
猫毛のような柔らかい髪質の方などは、逆毛のみでは時間と共にボリューム感が潰れてきてしまう場合があります。
そこで補助として梳き毛を中に入れておく事によってセットの持続力を上げてより崩れにくくする事ができます。
メリット②
薄毛の方は逆毛を立ててボリュームを出していく事が出来ないので、そういう時にすき毛は逆毛の変わりになります。
メリット③
「ボリュームはしっかり欲しいけど、髪へのダメージを気にして逆毛を立てたくない」という方にすき毛を使えば、必要最低限の逆毛で済むのでダメージレスに。
梳き毛を使うデメリット
デメリット①
梳き毛を頭皮に固定するのにもピンを使うので、ピンの本数が増えがちになります。
デメリット②
夏場や汗をかきやすい体質の方は頭がムレやすくなることも。
デメリット③
あとはイメージの問題ですが、梳き毛を入れる=古臭いセットをされそうという先入観があるため、人によっては使用を嫌がられる可能性も。
おわりに
現在はルーズに崩すスタイルが流行っているので、格式の高いお着物を着る時にきちんとした和髪を結いたいという方にしかなかなか使いません。
ただ和髪が作れる人って少ないので、身につけておくと確実に仕事上有利になる事は間違いないです。
そもそも和髪自体、普通のヘアセットよりも単価は高いですし、着付けもできる方なら和髪と着付けをセットにする事でより単価を上げていくこともできますね。
僕のヘアセットコーチングでも和髪を集中的に教えるコースがあるので作れるようになりたいという場合は是非ご参加ください。
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