美容師に人気な『N.B.A.A.』のセットウィッグを前回レビューをしました。
今回は、そのウィッグと合わせて使える『ショルダーパーツ』と『スタンドクランプ』についてレビューしていきます!
▼前回
僕がヘアセットをやり始めた頃は、こんな便利な道具(ショルダーパーツ)があるなんて全く知りませんでした。
セットをやり始めてしばらくした時に「アップと言えば新井唯夫さんかな?」と思って買ったヘアセット本の中でショルダーパーツが使われていて、そのとき初めて目にしたんです。
ウィッグ=首だけと思っていたので「なんだか画期的だな〜」と少し感動したのを覚えています。
(本の内容にも感動しましたが、当時は難しすぎて全く役に立たず・・・笑)
その後、ウィッグがボロボロになったタイミングで、N.B.A.A.のショルダーとスタンドクランプをまとめて買ってしまいました!
そして実際に使ってみてよかった点・気になる点などがあったので、この記事で紹介していこうと思います。
購入を考えている方は、参考にしてください。
N.B.A.A.ウィッグショルダーレビュー
こちらが購入したN.B.A.A.のショルダー。
※元はウィッグと同じで“健康的な肌色”という感じでしたが、自分で加工しました。
これをウィッグと合わせると、首までしかなかったマネキンが胸上あたりまで伸びます。
取り付けるとこんな感じです。
より人間らしくなり、ヘアの大きさやバランスがわかりやすくなりました!
しかし、試しに別会社のウィッグを取り付けてもみましたが、サイズが合いません。
N.B.A.A.のショルダーはN.B.A.A.のウィッグ専用と考えた方がよさそうです。
以下、使っていてよかった点や気になる点です。
N.B.A.A.ショルダーを取り付けてよかった点
①人頭で作った状態を、よりイメージしやすくなる
例えば下めにボリュームを出したスタイルを作る時、首から下があることで最終的な形や大きさなど、バランスが測りやすくなります。
②髪を肩に乗せたり、前後でデザインを分けることができる
普通はサイドに髪を流しても、肩がないので下にでろーんと垂れた状態になってしまいます。
しかしショルダーをつけることで、髪の毛をきちんと支えてくれるようになります。
人頭でセットした状態に近いシルエットで作れるので便利です。
また、後ろとサイドの髪をわけるとき、人と同じように肩を使ってサッと前後にわけることができます。
③服を着せる事ができる
試しに服を着せてみましたが、印象がガラッと変わって、見る側にもイメージが伝わりやすくなるな〜と感じます。
後ろからはさらに人間に近くみえるので、ほとんど違和感ありません。
④動きのある見せ方ができる
肩と首が別々に動くので、こんな感じに位置を少しずらすだけで動きが出て、自然に写ります。
和髪やアップスタイルでは特にうなじが綺麗にでるので美しくみえます。
気になる点
デメリットというほどでもないですが、使っていて気になる点です。
①ウィッグとショルダーの結合部の境目がわりと大きい
セットに支障はないですが、ぱっくり割れているのがちょっと気になります・・・。
②骨格のバランスが微妙に悪い(肩が張っているように見える)
前やサイドから見たときは綺麗ですが、真後ろからみたときの首〜肩までの曲線が直線的なのが残念。
もう少しなだらかな方が自然な気がします。
③結合部分が緩んでくる
頭を取り付けた後のストッパーや留め具はないので、緩んでくると髪を結ぶ時や力が入った時に首がクルクル回ってやりにくいです。
今はとりあえずの応急処置として、結合部分に輪ゴムをいくつか結んで滑り止めにして使っています。
価格は1万円近くと高めですが、あった方が断然便利だったので買って良かったと思っています。
ヘアセットの練習に必ず必要なわけではないですが、着けると雰囲気がでてイメージもしやすいのでオススメです。
購入した後から知りましたが、他のメーカーからも少し安い価格で販売しているようですね。
中にはほとんどのメーカーのクランプやウィッグに対応しているものもありました。
もしN.B.A.A.のウィッグを持っていない(買う予定がない)方は、そちらでもいいかもしれません。
N.B.A.A.スタンドクランプレビュー
僕は卓上クランプしか使った事がなくて、スタンドクランプはN.B.A.A.が初です。
実際に使ってみるとなかなか使いやすくて感動しました!
普通のクランプとは違い、平面の床なら好きな場所にウィッグを立てて練習する事ができるのでとても便利ですね。
(一緒にワゴンなども用意すると仕事場に近い環境になります)
重みもあり、作りもしっかりしているように思いました。
たたむとコンパクトになるので、使わないときは部屋の片隅にでも置いておけます。
サイズ(高さ):850mm~1900mm
※ショルダーと同じく別会社のウィッグではサイズが合わない場合もあります。
N.B.A.A.のウィッグとショルダーを使いたい場合は、クランプもN.B.A.A.のものを選んだ方が良いかと思います。
(N.B.A.A.)スタンドクランプのメリット
①しっかり安定性がある
N.B.A.A.のものは重さもしっかりあり、踏み板もついているので倒れる心配もなく安定します。
スタンドタイプは卓上タイプに比べて『不安定で使いにくい』というイメージがあったので今まで手を出しませんでしたが、思った以上に使いやすくて驚きました!
②N.B.A.A.のウィッグorショルダーをがっちりホールドしてくれる
ウィッグまたはショルダーへ挿す部分(ヘッド)が調節可能なので、セット中に抜けたりズレたりといったことがありません。
③高さが細かく設定できる
サイズはたたむと最小で85cm。組み立ててると190cmまで伸びます。
身長や用途に合わせて細かく調節できるのはありがたいですね。
④卓上クランプと違い、前側にも入れるので練習がしやすい
卓上タイプを使っていたときは前髪側に入れず、無理な体勢でセットするか、首を回してセットしなければいけませんでした。
それに比べてスタンドタイプは無理なく前に入れるので、前髪のブローなど前髪を作る時にも楽に作業できます。
気になる点
デメリットほどでもないですが、使っていて気になる点です。
①かなり重いので、持ち運びには大変
約3kgと重たいので持ち運びには苦労します。
②ウィッグとショルダーを合わせて使うと、首がクルクル回る
ショルダーの方にも書きましたが、スタンドクランプ→ショルダー→ウィッグの順でつなげるとショルダーはクランプに固定されますが、ショルダーとウィッグ部分はロック出来ないのでクルクル回りやすくなります。
こちらも大きなデメリットはなく、むしろ使いやすいな〜と感じました。自宅練習時にはあった方が便利です。
僕は部屋に立てっぱなしにして、思い立った時にすぐいじれる状態にしています。
ほかを使ったことがないので詳しい違いはわかりませんが、最長は他メーカーのものよりも伸びて、重さは他メーカーよりも重い印象です。
価格は1万円超えと高価ですが、それにあった作りと見た目をしていると思います。
長く使えそうなところも安心です。
おわりに
どちらもヘアセット練習にはあると便利なものです。
特にショルダーは、ダウン系スタイルや肩に垂らすスタイルを作る時の「練習のしやすさ」がグンと変わってくるのでぜひ使ってみてください。(N.B.A.A.のものでなくても)
もちろん、セットだけでなくカット練習のときにも役立ちますよ!
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