こんにちは、Ryoです!
前回Uピンの基本的な使い方を書きましたが、今回はUピンの便利な使い方をお伝えします。
↓前回の記事↓
ピニングは技術より知識と言いましたが、その知識に当たる部分です。
こういった知識も少しずつ蓄え、最適なタイミングで使えるようになれば、ヘアセットが上達したのと同じです。
知識的上達とでもいいますか。
技術的な上達はもちろん身につけるのにある程度時間がかかりますが、
知識的な上達は頭に入れれば比較的すぐに使えるものとなります。
ですから、良質な知識をどんどん取り入れてレベルアップしていってくださいね!
このページでは主に、
Uピンで仕上がったスタイルを微調整するやり方
を解説していきます。
実際にお客様のセットに入ると、仕上がりに対して微調整をお願いされることもあります。
そんなとき、指摘された部分を直そうと一生懸命コームでなでつけたり、手のひらで無理やり抑えようとしてみたり・・・といった無駄なタッチを延々としてしまうのはNGです。
指摘された箇所はスマートに少ない手数で手直しした方がお客様も安心しますし、時間もかかりません。
ここで紹介するUピンでの修正法は、そんな場面で必ず役に立つはずです。
Uピンを使ったスタイルの修正方法
Uピンで髪の毛を抑えるタイミングは、仕上がる寸前など、最後の微調整にとどめておきましょう。
多そうな状況は、
- ボリュームを少し抑えたい
- デザインの繋がりを自然に見せたい
- 編み込んだ際に編み目が少し浮いた
など。
実践していると他にもありますが、様々なケースに対してUピンで多少のスタイル修正を行う事が出来ます。
修正にはUピンを使った留め方の一つである『マイナスピン』を使っていきます。
※マイナスピンについて詳しく知りたい場合は以下でくわしく解説しています。
ここでは、よくある事例とその修正方法を画像を使って解説していきます。
修正例
●編み込んだときに編み目が少し浮いてしまった
ちょっとわかりにくいですが、編み込みでボコっと盛り上がって浮いてしまった時に、編み直し無しで修正する方法です。
浮きが気になる箇所に、編み目の毛流れに対してマイナスピンでピンをいれていきます。
ちょっとわかりにくいですが、左が修正前の画像で、少し編み目が浮いている状態です。
右の画像の丸で囲っている部分が、マイナスピンで修正後。
微妙な違いですが、よく見ると編み目が頭の丸みに沿っているのがわかると思います。
●ボリュームを少し抑えたい
例えば、正面から見た時に左右のバランスがズレてしまった場合。
ちょっと大げさに左右ずらしてます。
(必ずしも左右対象にする必要はありませんが、左右対象にしたいのにズレてしまった場合です)
顔周りが気になる場合、浮いてる部分を直接抑えようとしてもピンをうつ所がありません。
ですから、「浮いている毛はどこから来るのか」をしっかりと見極めた上でマイナスピンを入れていきます。
上の画像の場合は、写真の位置辺りが最適です。
正面左側の耳付近、大きくたるんでた部分が直りました。
この状態から、また引き出してもいいし、お好みで調整していってください。
●デザインの繋がりを修正
最後は「意図せず出来てしまったデザインの穴」を修正してみます。
画像のスタイルは、すき毛土台にゆるくねじった毛束を乗せて作ったものですが、赤丸の箇所が開きすぎていて、すき毛が見えてしまっています。
今回も同じように『マイナスピン』で修正していきます。
隠したい位置の近くの編み目をマイナスピンですくい、少し持ち上げるようにしてピンを入れます。
すると、ぽっかり出来ていた隙間が自然に馴染んでいると思います。
このようにUピンをうまく使う事で、デザインの微調整が可能になります。
細かいことですが、クオリティにも差が出るのでやらない手はありません。
ただし修正箇所があまりに多いと、頭の中がUピンだらけの串刺し状態になって、後々のクレームに繋がりかねません。
修正は最小限に抑え、あまりに修正点が多い場合は、そのスタイルの作り方についてもう一度見直していきましょう。
補足
Uピンの種類は大きさ違いでいろいろとあります。
Uピン大(ネジピン)、Uピン小(オニピン)、毛ピンなど。
ここでは全てUピン大(ネジピン)で解説していますが、留めたい場所や状況に合わせてピンを選別してくださいね。