カールアイロン初心者が覚えたい髪の巻き方&基礎知識

ヘアセット専門の美容師Ryoです!

今回はヘアセットをする上で絶対に欠かせないカールアイロンの使い方を、初歩的な巻き方からカールを長くキープする為の専門的な知識まで丁寧に解説していきます。

・これからカールアイロンを練習したい

・何となくアイロンは巻けるけど技術や知識に不安がある

そんな場合はぜひ参考にしてみてください!
(本当に初歩からなので知っている部分は適当に読み飛ばしてね)

 

特に男性の場合は業界に入るまでは全くアイロン自体触った事もない方もいると思います。

僕自身も業界に入るまではカールアイロンをまともに使ったことはありませんしね。

現代のヘアセットでいう所のカールアイロンはホットカーラーよりも使用頻度が多く、巻き下ろしやハーフアップなどのダウン系スタイルでは必ずといっていいほどアイロン仕上げが主流となっています。

サロンにもよりますが、アイロン仕上げのお店の方が圧倒的に多いので、サロンワークに入りたい場合はしっかりと巻けるようにしておきましょう。

 

内巻きと外巻きの違い

まずはじめに、内巻き外巻きってなんぞや?ってとこからです。

「内巻き」というのは、

顔に対して、巻きはじめが内側に向かって巻かれている巻き方をさします。

 

「外巻き」はその反対で、

顔に対して、巻きはじめが外側に向かって巻かれている巻き方のことをさしています。

 

しかし巻き方は同じでも、巻く場所によって「内巻き」「外巻き」は変わってきます。

 

髪の巻き方&基礎知識、内巻きと外巻きの違い

 

ここ結構ややこしいと思うんですがカール自体は、ざっくり言って「右巻き」か「左巻き」の2つしかありません。(ウェーブとかだとまた変わってきますが)

上の画像を参考にしてください。

 

わかりやすい顔周りで解説すると、

上画像の向かって右側の髪を左巻きで巻くと「内巻き」になりますが、同じ左巻きをを左側で行うと、「外巻き」に変わります。

しっかりとカールをつける適切なブロッキングやスライスの厚さ

髪の巻き方&基礎知識、ブロッキングやスライスの厚さ

ブロッキングやスライスは、巻き方やどんなカールを出したいかによって変えた方がいい場合がほとんどです。

 

髪の量が多い人を巻く場合は、スライスを細かくとった方が髪に熱が通りやすいので、カールがつきやすくなります。

毛先を重めに揃えている人を巻く場合もブロッキングをしてスライスを細かめにとることで毛量を調節し、髪に熱を伝えやすくなります。

 

ブロッキングを行ってしっかり熱を当て、さらに冷やす事で、しっかりとしたカールをつけることが出来て、その結果カールが長持ちします。

 

もうちょっと具体的な例を出して解説していきます。

 

サイドをワンブロックで巻くとどうなる?

髪の巻き方&基礎知識、ブロッキングやスライスの厚さ2

例えば、巻く時にサイドをブロッキングせずに一本で巻くとします。

 

髪の巻き方&基礎知識、ブロッキングやスライスの厚さ3

すると巻き上がりはこんな感じに。

見た目の上では巻けてはいますが、かなりの量の毛束を一気に挟んだので内側はほとんど熱が通っていない状態です

写真では分かりづらいですが、ちょっと触ったり崩すだけでとれてしまうカールです。

特に髪質的に巻きが取れやすい人に対してこの巻き方をした場合、少し時間が経っただけでカールはほぼ取れてしまうでしょう。

サイドを分割して巻いた場合

髪の巻き方&基礎知識、ブロッキングやスライスの厚さ4

アイロンを入れる位置、巻き方や角度は先ほどと全く同じで、スライスだけを3段に分けて巻いていきます。

 

髪の巻き方&基礎知識、ブロッキングやスライスの厚さ5

1段目〜3段目まで全て同じ巻き方で巻いています。

先ほどよりスライスを細かくしたことで、髪に熱が均一に通った状態になっており、カールの持続力が格段にUPしています

写真だとわかりにくいかもしれませんが、実際に試していただとくと納得できるかと思います。

そして1〜3段まで同じように巻いていれば、出来たカールをまとめる事で、先ほどワンブロック巻いた時と全く同じ1本のカールになります。

 

髪の巻き方&基礎知識、ブロッキングやスライスの厚さ6

1〜3本目を1本にまとめると上の画像のようになります。

最初にワンブロックで巻いた場合と、ほとんど同じカールがついていますよね。

 

このように、ゆるく巻きたいときでも髪の毛を分割して巻いてあげれば、1本で巻いた時と同じカール&持続性の高いカールを作ることができます。

巻きが取れやすかったり、カールがつきにくい髪質の場合は積極的に行うべき工程です。

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ちなみになんですが、僕が接客の際に担当したお客様に、
「普段巻きは取れやすいですか?」と確認すると8割くらいの方が「取れやすいです」と答えます。

ほとんどの方が自分の髪は巻きが取れやすいと感じているようです。

しかし、そのほとんどの場合が勘違いで、きちんとそのお客様の髪質に合った量でパネルをとり、一つ一つ適切に熱を通してあげればカールは長く持続させる事ができるようになります。

カールアイロンの最適な温度

髪の巻き方&基礎知識、カールアイロンの最適な温度

 

アイロンの適切な温度は、どんなカールをつけたいかで変わってきますが、

温度を高めに設定(160度〜180度)・・・パキッとしたカール

温度を低めに設定(160度以下)・・・柔らかくふわっとしたカール

になります。

高温でしっかりとカールをつけるととれにくくなるのはメリットですが、巻きなおしがしにくくなるのがデメリットです

反対に低温でカールをつけると、髪質によっては巻きがつきにくくなりますが、ゆるく自然なカールが仕上がりやすく、巻きなおしもしやすいです。

どう使い分けるか?といえば巻き髪の強さや質感によって変えていく事になります。

 

しかし、僕個人としては温度自体は大体180度前後に設定して、巻きのゆるさや質感などの調整はアイロン操作とスタイリングで行う事がほとんどです。

理由としては、しっかり巻き、ゆる巻き、どちらにしても熱をしっかり与えておいた方が巻いたまま状態をより長く持続させる事が出来るからですね。

巻きの印象が大きく変わるのは耳より前に出てくる部分

そして巻きの印象が変わるのは、耳よりも前に出した髪です。

耳より前の部分のカールを上手に操作する事によって顔まわりの印象を大きく変え、少ない手数で効率よく印象を変える事ができます。

詳しく見ていきましょう!

耳前はいじらずに、耳後ろにカールをつけた場合

髪の巻き方&基礎知識、耳前の印象1

上は、耳より後ろ側を巻いた画像です。

次の画像と見比べていただくと分かりやすいですが、前からのシルエットに全く影響していません。

耳前の髪の毛を巻いた場合

髪の巻き方&基礎知識、耳前の印象2

先ほどとは反対に、耳前を巻いた状態です。

表面を2束ほど巻いただけですが、正面から見た時にかなりシルエットに影響してますよね。

 

つまり、正面からの見え方・動きを変えたい場合は、耳より前に出した毛を動かしていくのが最も効率のいい巻き方になります。

お客様的に施術している最中に一番よく見えるのは正面なので、巻きの調整をお願いされたら耳よりも前の髪の毛から調整していくようにしていきましょう。

カールアイロンの操作

ここから実践的な事を解説していきます。

操作に慣れていない方は、はじめは電源を入れずに巻く方向や操作をしっかりイメトレしてから入りましょう。

 

簡単な動画を作りましたので、よろしければご覧ください。

 

動画での巻き方は中間〜毛先にカールが強く出やすい巻き方です。

いろんな巻き方がありますが、アイロンの操作的に一番巻きやすいのがこの巻き方です。

 

まずは毛先からちょっと巻いていきたい方、アイロン操作に少しずつ慣れていきたい方にはとてもやりやすいと思うので、ここか覚えましょう。

アイロンのプレート操作

動画にありました、「プレートを5mmくらい開く」という部分の補足説明です。

髪の巻き方&基礎知識、カールアイロンの操作

親指部分にあるレバーを押し込むとプレート部分の開閉ができます。

この操作を巻いている時に5mmほど浮かして行うのが開閉操作です。

 

この操作をしないと髪の毛が挟みっぱなしで、巻き込む事ができません。

かといってレバーを開きすぎると、せっかく巻き込んだ髪の毛が外れてしまうので、5mm程度開いて行います。

おわりに

今回は基本的なアイロンの操作と使い方の解説をしていきました。

僕が個人でやっているヘアセットコーチングでは、もう少し違ったカールを出す事や巻きの組み合わせで様々なカール感や質感を出したりといった事も解説していきます。

ヘアセットで伸び悩んでいる方やもっと上手くなりたいけど何をどう工夫していいかわからないといった悩みがある場合は是非一度おためしくださいね!

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